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「ブランドを買収」とはどういうこと? – 知財ビジネスマッチング

2024.02.03 その他

先日、キリンビバレッジ株式会社が花王株式会社から「ヘルシア」に関する事業を譲受する(買収する)というプレスリリースがありました。

キリンホールディングス株式会社 プレスリリース (2024年2月1日)
キリンホールディングス株式会社 ニュースルーム

ヘルシアとえば緑茶系清涼飲料の特定保健用食品(トクホ)として既に日本ではよく知られていて、健康志向の人もそうでない人も、ほとんどの人が商品名くらいは知っているといえるのではないでしょうか。NHKの記事によると「買収の対象となるのはブランドと製造方法などの知的財産権、それに特定保健用食品と機能性表示食品の許可や届け出に関わる書類などで」ということで、知的財産を取引対象とした『事業』買収であることが分かります。

ブランド
ブランドとは「商標」のことです。トレードマークとも言います。直接的には商品名やロゴを指しますが、本質的には、宣伝活動や販売実績などによってその商品名やロゴに蓄積された「信用」に価値があります。今から新しい緑茶や清涼飲料水を開発して売り出すより、既に健康志向の緑茶系清涼飲料水としての名声を獲得している「ヘルシア」を引き継ぐ方が投資の観点から見ても価値が高いことは明白です。
製造方法
買収の対象と言われる「製造方法」は特許のことだと思われます。特許は「発明」を対象に独占権を与える制度ですが、その発明としては「物の製造方法」も対象となります。物の製造方法の発明の場合、その独占権はその方法によって製造された「物」にも及びますので、「ヘルシア」を作るための方法・技術についての特許を引き継ぐことで、他社の模倣から商品を守ることができます。

プレスリリースによればキリングループ・ビジョン2027における「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV(Creating Shared Value)先進企業となる」というビジネスの方針と、健康志向の「ヘルシア」がマッチしたということです。この事例のように、企業のビジョンを実現する手段としても知財ビジネスマッチングは有用です。

私たちPATRADE株式会社は、知財ビジネスマッチングで知的財産の価値を最大限に引き出し、企業と産業の成長を支援しています。