愛知県豊田市での開放特許活用による製品開発支援事業への参画
2019年2月21日『開放特許活用による製品開発支援事業』の成果発表会が開催されました。この事業は、製品開発をしたい事業者と開放特許技術を提供したい権利者とのマッチングを促進するものです。2度目である今年度は、2組のマッチングに成功しました。
開放特許事業概要説明
発表会ではまず、富澤正 弁理士(パットレード株式会社 代表、弁理士)が事業の概要をあらためて説明しました。
成果1:食鶏ささみ肉用筋取り具
豊田市内の個人発明家の技術(実用新案登録第3218011号)と、”足助のかじやさん”こと広瀬重光刃物店の七代目 廣瀬友門氏とのマッチングによって試作品を完成させた「食鶏ささみ肉用筋取り具」の発表が行われました。
広瀬重光刃物店 廣瀬友門氏の発表
食鶏ささみ肉用筋取り具
今後はクラウドファンディングを活用した商品化を計画されています。
成果2:もみ殻で製造した板を活用した商品
自動車産業用の機械や治工具などの製作を豊田市内で行う株式会社ショウホウテックと、株式会社イトーキ(東京、オフィス家具事業)の開放特許技術(特許第5096875号「籾殻を圧縮した板材料」)のマッチングによる「もみ殻で製造した板を活用した商品」の開発事例が発表されました。
今回の取り組みをきっかけとしてショウホウテックでは初めての自社製品開発に取り組まれています。
ショウホウテック 代表取締役 宇野修市氏の発表
クラウドソーシングを活用して製作した商品ロゴ
成果発表3-Eリング装着装置
昨年度の事業でマッチングに成功したナルコ株式会社の取締役・工場長 羽根幹雄氏より、富士ゼロックス株式会社の開放特許を活用した「Eリング連続装着工具」の製品化への取り組み事例について紹介されました。
このEリング連続装着工具「Ez-Hopper」(商標登録出願中)は、平成30年度豊田ものづくりブランドにも認定され、2019年中の販売を目指して取り組まれています。
ナルコ株式会社の取締役・工場長 羽根幹雄氏の発表
Eリング連続装着工具「Ez-Hopper」